レコードがCDに移行する80年代後半から90年代にかけて、洋楽をベースにした個性あふれる楽曲で、ヒットを連発したアーティスト達がいました。
彼ら、彼女らが所属していたのがEPIC ソニー(以下エピック)と言うレーベルでした。(現在はエピック・レコード・ジャパン)。今回は、このレーベルとそのアーティスト達を紹介します!
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代表的なアーティスト
エピック25周年記念のCDが手元にあるので、それを参考に見てみましょう。
50代の方なら、当時レコードやCDを持っていた人も多いのではないでしょうか。
平成、令和生まれの人でも、家族で出かける時に車で聴いた事があるかもしれません。
でも、このアーティスト達がエピックと言うレーベルにいた事を知る人は少ないと思います。
日本では、レーベル・カラーが明確なところが少なく、リスナーもそれ程レーベルを重視していなかった事が一因でしょう。
EPICソニーの特徴
同時代のアメリカ、イギリスのロック、ソウル、ファンク、ニュー・ウェーブ、ダンス・ミュージックを日本のポップスに落とし込み、なおかつ「売れる」楽曲を制作するのが、EPICソニーの大きな特徴でした。
そして代表的なアーティストは10代の若者で、それを支持したのも10代の若者達でした。
今のお父さん、お母さん達の青春時代です。
うにがお勧めする、EPICソニーの名曲
やはり、小比類巻かほるの「Hold On Me」が一推しです。アナログの凄い音でも紹介しましたが、ロックであり、ソウルでもあり、ファンクでもあります。それでいて、非常に聴きやすいメロディーなので売れました。
当時、10代だったとは思えない歌いっぷりです。同じEPICソニー所属の土屋昌巳(一風堂)が編曲です。
その一風堂の「すみれ September Love」はニュー・ウエィヴ色の強い曲で、これもヒットしました。
イギリスのバンド、ジャパンからの影響を受けた土屋は、その後ジャパンのライブツアーに参加しています。
「Hold On Me」のB面「PARTY」は土屋昌巳の作曲、アレンジで、こちらの方がジャパンの影響が濃いですね。
エピックを代表するアーティスト、渡辺美里。
うには、彼女のベースになっている、パンクの側面が全開な曲「恋したっていいじゃない」を選びました。
パンクの疾走感と青春の初期衝動をポップなメロディーに乗せて歌う、10代の女性歌手の出現は一つの事件でした。
「恋するパンクス」もありますが、この曲の方がポップさが際立っていて好きです。
コーラスで岡村靖幸が参加しています。
サビの歌詞は今でも歌えますよ!(これ大切)。
テレビの歌番組で、空気で膨らませたギターを振り回しながら、スーツ姿でファンクな曲を歌う姿が衝撃的でした。
鈴木雅之に提供した「ガラス越しに消えた夏」は名曲ですが、「そして僕は途方に暮れる」も同じくエピック名曲群の中でも、特別な曲だと思います。
独特なハスキーな低音で、切ない歌詞をティアーズ・フォー・フィアーズにも通じる、いいメロディーで歌われたら、グッときます。
最後は説明不要な佐野元春の「Young Bloods」です。
スタイル・カウンシルの曲が下敷きになっていますが、当時の新しい音楽を貪欲に取り入れて、なおかつオリジナルな楽曲にして売れるのは凄いです。
まとめ
日本のポピュラー音楽史の中で、EPICソニー以前、以後と大きく分ける事ができる程、大きな転換点となったこのレーベルと、その楽曲を再発見できましたでしょうか。
うには、ヒット曲ではありませんが、岡村靖幸のファースト・アルバム「yellow」収録の「はじめて」が大好きです。
今まで、日本人によるこんなゴスペル的なバラードを聴いた事がありませんでした。日本人には、本場アメリカのソウル、ファンクは無理と言われていた時代、それを軽々と超えたこの早熟な天才は、EPICソニーでなければ花開かなかったかもしれません。
おわり
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