今回は、レコードのガイドブックではなく、主に音楽の歴史や音楽との向き合い方の本です。
読んだ後、音楽がもっと好きになり、今まで聴いていた曲の印象が変わります。本当です。
ぜひ読んでみて下さい!
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「戦いの音楽史」逆境を越え世界を制した20世紀ポップスの物語
20世紀のポピュラーミュージックの歴史を「戦い」をキーワードに解説した本です。
社会の動きと、音楽の歴史を重ね合わせて語る本はたくさんありますが、この本は写真や注釈が豊富で、非常に分かりやすいです。
さて、ここでクイズです。
アメリカで、ロックン・ロールを始めたのは、アフリカ系アメリカ人(黒人)である、◯か✕か?
答えは、◯です。
ではなぜ、彼ら(アフリカ系アメリカ人)はロックン・ロールを演奏し始めたのでしょうか?
その答えも実に分かりやすく解説しています。
ぜひ、本書で確認してみて下さい!
「音楽の聴き方」聴く。選ぶ。作る。音楽と生きる日々とスタイル。
これを読むと、音楽の聴き方が確実に変わります。
うにも実際に経験しているのですが、同じ曲を朝、昼、夜に聴くと、まるで違う印象になります。
朝に良かった曲が昼には今ひとつだったり、その逆もあります。
本書では、時間帯、場所、天気、気分、季節などによって音楽の聴こえ方が違うこと、そしてそれを楽しむ方法を教えてくれます。
自分の日常に、自分だけのサウンドトラックを流すように、音楽と向き合う。
そんな素敵な方法が学べる一冊です。
「だめだこりゃ」いかりや長介自伝
ここで又クイズです。
1966年、ビートルズが、武道館で初来日コンサートを行った時の前座は誰だったでしょうか?
答えは、ドリフターズです。
そう、あの「8時だヨ!全員集合」のドリフターズです。(この時はまだ番組は始まっていません)。
意外ですよね。
うにもこの本で初めて知りました。
本書は、ドリフターズのリーダーであり、ベーシストにして俳優でもある、いかりや長介の自伝ですが、同時に戦後日本の音楽史としても読めます。
米軍キャンプのクラブでの演奏の日々など、秘話満載の一冊です。
「ルネ・マルタン プロデュースの極意」 ビジネス・芸術・人生を豊かにする50の哲学
毎年100万人を動員する、クラシック音楽のイベント「ラ・フォル・ジュルネ音楽祭」のプロデューサーであるルネ・マルタン。
その彼が、音楽との向き合い方、そしてビジネスの極意、人生を豊かにする哲学について語っています。
うにのように、普段ほとんどクラシック音楽を聴かない人も、本書から学ぶ事は多いと思います。
その内の一つを紹介します。
「音楽がこちらに向かってくるのを待っているのではなく、じぶんから音を取りに行かなければいけません」
その通りだと思います。
「魂(ソウル)のゆくえ」
最後は、ピーター・バラカンさんによる名著、
「魂のゆくえ」です。
読み過ぎて、表紙がなくなり、かなりボロボロです。
ソウル・ミュージックの歴史を、ピーター・バラカンさんの青春時代に重ねながら、詳しく読みやすく説明しています。
南部のレーベル、スタックスのページは何度読んでもいいです。
うには、これを読んで、ソウル・ミュージックが大好きになりました。
こちらは、新装版です。先程の文庫本版が絶版になり、その後、加筆修正されて出ています。
90年代のネオ・ソウルなどが新たに紹介されていています。
ディスクガイドも大幅に増えていて嬉しいですね。
まとめ
今回紹介した5冊の中で、特にお勧めするのは「だめだこりゃ」です。
戦後の日本の音楽について、自分なりの発見が多く、また、「全員集合」が音楽的な要素が多かった理由も分かり、読んでいて面白すぎでした。
ここから、うには、戦後の日本のジャズや、進駐軍のキャンプ内のクラブに興味を持ちました。
うにの地元仙台にも米軍のクラブがあり、戦後、ルイ・アームストロングが演奏しているのです。
戦後、東京だけでなく、地方都市でもジャズが演奏され、それが現在の文化の基礎になっているのでは、と考えています。
おわり!
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