アナログ盤に輸入盤と日本盤があるように、CDにも輸入盤と日本盤があります。
Spotifyなどのストリーミング音源には、輸入盤も日本盤もありません。
当然ですね。
アナログ盤ブームの昨今、ほとんど誰も日本盤CDの優秀さについて語っていないので、今回は新譜、旧譜を含めた日本盤CDの魅力をお伝えしたいと思います。
この記事を最後まで読むと、日本盤CDを聴きたくなること間違いないです!
うにのアナログ生活は、楽天アフェリエイト、Amazonアソシエイトプログラムをはじめとした各種アフェリエイトプログラムに参加しています。
本ページは広告が含まれています。
日本盤CDには大きく分けて3種類ある
日本盤CDは、国内のアーティストの物と、海外のアーティストの新譜の音源を国内でCD化した物と、過去にリリースされた音源(旧譜)を国内でCD化した物(リイシュー、再発)の3種類があります。
今回説明するのは、海外アーティストの新譜と、過去音源(旧譜)を国内でCD化した方です。
それでは具体的に見ていきましょう。
ブルーノ・マーズ 「24K・マジック」
ブルーノ・マーズのサード・アルバム(2016年の新譜)の国内盤CDです。

国内盤CDの大きな特徴は、アナログ盤由来の「帯」がある事です。
そしてもう一つ、ライナーノートと歌詞(日本語訳)が記載されている事です。
この国内盤CDの凄いポイントは、アルバム・タイトルの「24K・マジック」の意味を帯とライナーノートで的確に説明している事です。
ブルーノ・マーズは作品タイトルに、独自の価値観、世界観を表していいます。(ライナーノートより引用)。
何も知らないと、ジャケットの写真とタイトル名で、単なる成金趣味なのかと勘違いしてしまいます。
ライナーノートから引用すると、「24K・マジック」は直訳すると「純金による奇跡」ですが、執筆者の真島誠氏による解説は、「本物の輝き(を持つ音楽)がもたらす奇跡」とあります。
帯には、「本物の輝きを放つ音楽の奇跡を君に」とあります。
本アルバムは、1曲目からそのタイトルに偽りのない、素晴らしい音楽の奇跡に満ちたものです。



ライナーノートには、この他にブルーノ・マーズのキャリア、全曲の解説がもの凄く詳しく書かれています。
もちろん、このライナーノートが無くても、24K・マジックを楽しむ事はできます。
でも、ライナーノートを読むことで、もっとこのアルバムを理解して、楽しむ事ができるのです。
ジャケット見開きで、ブルーノ・マーズのメッセージがあり、買って良かったと思います。
ノーマン・コナーズ 「ディス・イズ・ユア・ライフ」
さて次は旧譜(過去音源)の国内盤CDです。

ノーマン・コナーズの1977年にリリースされたアルバム「ディス・イズ・ユア・ライフ」を、日本初CD化。
帯付きで、ライナーノートもあります。
この日本盤CDの何気に凄いポイントは、DSDマスタリングされた音源、と言う事です。
DSDマスタリングはデジタル録音の一種ですが、技術的な詳しい説明はネットで沢山の方が解説していますので、興味のある人はそちらを参考にして下さい。。
DSDマスタリングは、ざっくり言うと、デジタルの升目をもの凄く細かくして、よりアナログのサウンドに近づける方法です。
ノーマン・コナーズは元々ジャズ・ドラマーでしたが、クインシー・ジョーンズに近い立ち位置で、腕利きミュージシャンや才能あるミュージシャンをフックアップして束ねる、トータル・プロデューサー的存在でした。
本アルバムの、ソウル、ジャズ、ブラジル音楽、などをクロスオーバーさせたアーバン・ソウルをバキバキの音圧の高いデジタル・リマスタリングではなく、DSDマスタリングでよりアナログの質感に近づけながら、ブルーノ・マーズの24・マジックの後に聴いても違和感のないサウンドに仕上げたセンス!
これが凄いポイントです。
何度も聴きたくなるサウンドですね。

CDの盤面も、アナログ盤のようでいいです。
ライト・メロウ・サルソウル
次も旧譜の音源の国内盤CDですが、コンピレーション・アルバムです。

ダンス・ミュージックの宝庫、サルソウルの音源から、アーバンでメローな楽曲をコンパイルしたCDです。
最新デジタル・リマスタリングで、帯、ライナーノート、そして全楽曲の解説付きです。
タワーレコードの独占商品です。

この国内盤CDのポイントは、収録楽曲のアルバムのジャケ写が全部掲載されている事です。
このCDの中に気に入った曲があり、そのアーティストのアルバムを買う時に、非常に助かります。
アルバム名やアーティスト名が思い出せなくても、ジャケ写のイメージが記憶に残るので、ジャケ写が全部掲載されているCDは重宝します。
サルソウルと言えばこの曲。

CDの盤面がやや虹色に光っているのにお気づきでしょうか。
サルソウルのロゴと言えば、虹です。
もしかして、それも計算してこのデザインにしたのでしょうか。
だとしたら、これも凄いポイントです。
カーペンターズ ウィズ ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
さて次は、うにの一押しの日本盤CDです。
カーペンターズの名曲の数々を、新たなアレンジを加え、リチャード・カーペンター指揮のもと、アビー・ロード・スタジオでロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団と共演したアルバムです。
ベスト・アルバム(旧譜)でありニュー・アルバム(新譜)でもあります。

この日本盤CDの凄いポイントは2つあり、日本盤のみ、SHM-CD仕様になっている事と、日本盤のボーナストラックが「プリーズ・ミスター・ポストマン」である事です。
SHM-CDは、通常のCDプレーヤーで再生できる高品質なCDです。
CDの素材に、液晶パネル用のポリカーボネートを使用しています。

「プリーズ・ミスター・ポストマン」のオリジナルは、マーヴェレッツで、1961年にモータウン初の全米1位となった曲です。
この曲は、様々なアーティストがカバーしており、カーペンターズも6枚目のアルバムでカバーして、全米1位になっています。
そんな最強な曲が、日本盤のみボーナストラックで収録されています。

まあ、そんな前置きがどうでもいい位、サウンドが素晴らしいです。
このCDを聴くために、Technics-SC-C70MK2と言う、一体型CDプレーヤーを買った位ですから。
詳しくは、Technicsの一体型CDプレーヤーSC-C70Mk2を1年間使ってみた感想を見て下さい。
カーペンターズのベスト・アルバムを買うなら、この1枚を激推しですね。

ネイト・ジェームス リバイバル~アフロ・カバーズ
さて、最後はMrソウル・ガイことネイト・ジェームスの3枚目のアルバムです。

このアルバムの凄いポイントは、日本大幅先行発売です。
と言っても物理的な早さと言う意味よりは、発売に至った経緯でしょうね。
ライナーノートによれば、ネイト・ジェームス本人が日本のファンの為に企画したアルバムが、日本で先行発売され、後日ワールドワイドにリリースされたようです。

ネイト・ジェームスは、うにも大好きですが、日本では年令を問わず人気があります。
ただ単に人気があるだけでなく、多分、ファンの楽曲の理解度が高く、それがアーティストがリスナーを敬愛する理由の一つだと思います。
その結晶が本アルバムと言う訳です。
まとめ
日本盤CDは、アナログ盤の日本盤同様、ジャケットや録音方法などに丁寧に細部に至るまで手を入れた物が多いです。
特に日本盤CDのライナーノートは、どれも相当詳しく書かれていて、アーティストや楽曲、そのジャンルの理解度を上げてくれます。
日本盤CDは輸入盤に比べて高いものが多いので、中古で買うのもいいでしょう。
秋の夜長にぜひ、日本盤CDを聴いてみて下さい。
おわり!
コメント