プライスタグ、ただの値札でしょ。そう思っている方、多いと思います。
確かに、値札なんですが、店によってそこに様々な情報を記載している場合があるんです。
何となく料金だけ見て、スルーしていませんか?
もったいない!きちんと読めば中古レコードを買う時に役立ちます。
今回はプライスタグの見方を、A面とB面の2回に分けて解説します。
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プライスタグの実例

仙台駅前で6/8まで開催されていた、大レコードCD市で購入した、KING BRITTの2枚組レコードです。

非常に洗礼されたクロスオーバーなエレクトロ・ミュージックで、80年代マナーのヒップホップもあります。
このレコードは、山形にあるビスケット・レコードの商品で、プライスタグが非常に分かりやすかったので、今回はこのタグで説明していきます。
レコード・ジャケットの右上の黄色のカードがプライスタグです。
拡大してみました。

PRICE(値段)
まず気になるのは、PRICE、値段ですよね。
相場より安すぎる場合は、注意が必要です。
盤の状態が悪い、カット盤(ジャケットの一部が切り取られている)、ジャケットに書き込みがある、などが考えられます。
このレコードは、税込1200円です。
高いと感じるか、安いと感じるかは個人によりますが、CONDTION、盤の状態が判断材料の一つになります。
CONDITION(盤の状態)
このレコードは、VGとあります。
VGについては、「中古レコードをレジに持っていく前にする事」で説明しています。
プチノイズ、ポツノイズ等のノイズはあるのが前提です。
但し、同じVGでも店によって状態が異なるので、あくまでも目安と考えて下さい。
検盤してみたところ、スレキズなどは無くEXー位だと思いました。
家で聴いてみたところ、2枚組の1枚目がVG+、2枚目がEXーで、ジャケットはVG+位だと思いました。
なので、トータルのコンデションはVG+位で1200円は妥当だと思いました。
FORMAT(形状)
次に見るべきは、FORMATです。
12インチ・シングルなのか、LPなのか、10インチなのかが記載されています。
2lp(2LP)とありますね。
これは2枚組を意味します。
もし、このレコードが12インチ・シングル2枚組だと、12’X2の表記になります。
なので、これは通常のLPが2枚になります。
では何故2枚組なのか?
この2枚組アルバムの曲数は短い曲も入れると全15曲です。
通常のLP1枚だと入り切りませんので、2枚組になっているのですが、もう一つ理由があります。
YEAR(リリース年)
今度はYEAR、リリースされた年を見てみましょう。
2001とあります。
この年は、アナログレコードからCDへの移行がほぼ完了した年で、これ以降はアナログレコード(アルバム)は生産されなくなります。(12インチ・シングルやプロモ盤などは除く)。
で、当然本作品もCDはリリースされています。

つまりこのアルバムは、CD移行最終年の生産数の少ないアナログレコードと言えます。
CDなら1枚で収録できる曲数がアナログレコード(LP)だと2枚分になるのですが、レコード会社にしてみれば、生産コスト増になるわけです。
それでもアナログレコードをリリースしたのは、アーティスト側の強い希望だったのかもしれません。
最後は、本作品のレコメンドを見てみましょう。
キーワードは80’S SOUNDの再現です。
80年代は、中期頃まではアナログレコードがまだ主流でした。
KING BRITTにしてみれば、80年代のサウンドを再現するには、やはりアナログレコードでなければいけなかった、のではないでしょうか。
まとめ
1枚のプライスタグから、様々な事を読み解く事ができました。
プライスタグはただの値札ではなく、自分に何かを語りかけるモノ、と言えます。
レコード市などで、大量の中古レコードの中から、好みのレコードを探す場合、スマホで検索していると時間がかかり、集中力も切れます。
プライスタグを見ながら、サクサクとレコードを判別していくと効率がよく、目当ての物が見つかる可能性は高いです。
同じ店でも、プライスタグの種類に違いがあり、アーティスト名とアルバム・タイトル、値段しか記載されていないシオンプルなプライスタグもあります。
尚、このプライスタグは販売時に、お店が回収しますので、ご注意を。

ちなみに、これはCDです。
A面おわり!
次回は様々なプライスタグを見ていきたいと思います。
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