聴くだけでは、もったいない。レコードの楽しみ方を、うにが分かりやすく解説! 

見る、読む、推理する、そしてまた聴く

初めまして、うにです。
レコードを聴いている時、皆さんは何をしていますか?
僕はレコードを聴きながら、先ずはジャケットを眺めます。
例えば上の写真は、EPOの「DOWN TOWNラプソディー」のシングル盤(7インチ、ドーナツ盤とも言います)ですがジャケットの写真、ノスタルジックな感じがしませんか?少し色あせた懐かしい感じです。実は、この曲のテーマは、過去に終わった恋をふとした瞬間に思い出す、みたいな事なんですが、ジャケットの写真がそれを演出しているんです。さりげなくです。
そして次に、歌詞を読みます。EPOはデビューから80年代終わりくらいまでは、都会で一人で仕事も恋もパワフルに楽しむ女性、を題材にした歌詞が多く、多分彼女の一般的なイメージもそれに近いのではないかと思います。さて、このシングル盤の発売日を見てみましょう。

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発売日(年)から当時の日本を想像する

ジャケット裏面の左下に1987年と記載があります。この年は、バブル景気が始まった年で、国鉄が分割民営化され、JRになり、NTTが上場しました。今では信じられない程、世の中が好景気で、明るい時代でした。そんな状況の中で「終わった恋」をテーマにしているとは、これいかに。ここから先は、僕の想像ですが、バブル景気の終わりのようなもの、いつまでもいい事は続かない不安みたいなものが既に、当時の世の中の人々に漠然とあったのではないか、そしていつか、ふとした瞬間に、良かった頃を思い出す時があるかもしれない、この曲の歌詞みたいに。そう考えるとこのシングル盤は、程なく崩壊したバブル景気を、予見していたのかもしれません。 

デュエットの相手はだれ?推理してみる

 この曲は、途中男性ヴォーカルが入ってくるのですが、名前は表記されていません。この声と歌い方から考えると、鈴木雅之ではないかと思います。多分、所属するレコード会社が違うので、記載できなかったのかもしれません。ここでは、鈴木雅之が歌詞の中の男性のイメージを想像させます。
 そうして最後にもう一度この曲を聴くと、最初とはまた違った印象になるかもしれません。聴き終わったら、レコードを飾ってみましょう!

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