Monday満ちる/オプティミスタ レビュー

レコード

皆さん、Monday満ちるを知っていますか?

日本のアシッド・ジャズを聴いていた方には、聞き覚えがあると思います。

1990年代に、クラブ・ジャズ寄りの作品やリミックス・アルバムを意欲的にリリース、現在はNYに移住し、音楽活動を行っています。

再評価や、まとまった過去音源のリイシューなどが行われていないので、残念な事に埋もれている感じがします。

今回は、90年代の日本のクラブ・ミュージックを代表するアルバム「オプティミスタ」のレビューです。

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こんな人にお勧めです

普段、ジャズしか聴かない方、J-POPしか聴かない方、ハウスしか聴かない方にお勧めです。

なぜなら、「OPtimista」はジャズの自由さもあり、J-POPのメロディアスもあり、ハウスのグルーヴもあるからです。

このアルバムはクロスオーバー的な作品なので、違うジャンルの音楽に出会えるチャンスを与えてくれます。

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このアルバムについて

「OPtimista」は1999年リリースされています。

平成11年です。

日本のクラブ・ミュージックの黎明期が1990年頃で、そこから約10年。

ようやく、東京発のサウンドが世界に追いついた時期です。

一言で言うと、大谷の二刀流みたいなアルバムです。

あまりにも凄い事を、サラッと軽やかにやっているので、1回聴いただけでは凄さを理解できません。

ほぼ全曲の作詞、作曲、アレンジ、プロデュース、プログラミング、キーボード、ヴォーカルを一人でおこなっているのです。

自宅のDTMで、一人で、これらのことを行っている人は確かにいます。

ただ、このアルバムには大勢のミュージシャンが起用され、東京とNYでレコーディングされているので、そもそも環境が違います。

ミュージシャンを統括して、レコーディング・エンジニアと意思疎通を行い、サウンドの方向性も自分で決めているのです。

通常このような作品は、サウンドの方向性は、主にDJ出身のプロデューサーが決めて、プログラミングやアレンジは、トラックメーカーなど、別の人が行っています。

そして、彼女の声、歌が凄すぎるのです。

で、容姿端麗。

どんだけ~です。

実際に聴いてみた感想

今から27年前にリリースされたとは思えない程、瑞々しさにあふれ、生命力に満ちた音楽だと思いました。

特に、モンド・グロッソの大沢伸一がプロデュースした「Zurich Samba」の、管楽器の旋律のようなスキャットが最高です。

Let Me In」は鳥肌が立ちます。

*アナログ盤未収録です。

多分、これから何年経っても色褪せない、逆に輝きを増す稀有なアルバムだと思いますね。

コレクターから一言

「OPtimista」はCDの他、アナログ盤もリリースされています。

2枚組のアルバムです。

CDはブックオフで500円位で売られていますが、アナログ盤は3千円位します。

「OPtimista」がリリースされた1999年は、CDの生産量とアナログ盤の生産量が完全に逆転していた時期なので、アナログ盤が少ないです。

見かけたら、即買いましょう!

90年代のアナログ盤については、「90年代のアナログ盤はかなり貴重です」を参考にして下さい。

実はCDとアナログ盤では曲数と曲順が違います

アナログ盤がCDより2曲少ない全11曲です。

アナログ盤のA面の1曲目が「Play It By Ear」(シングル)ですが、この曲はCDでは5曲目です。

又、CDの1曲目「Optimista」はアナログ盤では、B面の最後です。

こんな感じで、曲順が大幅に違います。

なぜ曲数と曲順が違うのか?

多分、CDとアナログ盤では全く別物の作品として考えられていたのでは?と、うには考えます。

国内正規盤でCDとアナログ盤の曲数と曲順を、これ程大幅に変えた作品を見た事がありません。

アナログ盤に未収録の曲を、CDにボーナス・トラックとして入れることはあります。

でも、アナログ盤未収録の2曲は、CDではボーナス・トラックの扱いではありません。

「OPtimista」のアナログ盤(2枚組)を、A面、B面、C面、D面の順番で実際に聴いてみると、CDの曲順より、アナログ盤の曲順の方が、ダンス・ミュージックとしては、スムーズに感じます。

ラテン・フレイバーがより濃厚に感じられるのです。

対してCDの方は、リスニング重視の曲順で、落ち着いて聴ける感じです。

うには、CDの1曲目にずーと違和感を感じていました。

ハウス、アシッド・ジャズ系のラテンなアルバムなのに、静かめなイントロ扱いの短い曲でスタートするのはなぜなのか?

それは、CDをよりリスニングに重きをおいた、聴かせるアルバムにしたかったからだと思います。

また、アナログ盤のB面ラストがCDの1曲目「OPtimista」であるのは、意味があります。

2枚組の1枚目は、A、B面ともラテンフレイバーが濃いです。

そのラストを、余韻を持って静かに終わらせ、次のC面1曲目に繋げているのです。

ずーとラテンだと疲れるでしょ。

この曲順を考えた人は凄いです。

同じ曲を、イントロとアウトロで使い分けているのです。

DJ的な発想ですね。

もしかしたら、Monday満ちる本人が曲順を決めている?

可能性大です。

彼女はクラブ・ミュージック出身のアーティストですから、当然DJ的な発想もあると思います。

だとしたら、このアルバムの彼女は真の意味でのアーティストだと思います。

凄いことです。

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おわり!

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