レコード(12インチ)の33回転、45回転何が違う?

レコード

アナログ・レコードには通常アルバムの33回転と12インチシングルと呼ばれる45回転があります。大きさは同じですが何が違うのでしょうか。中古レコードを買う時の参考にしてね。

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結論

回転数の違いは、収録時間と音質の違いです。33回転のLPの収録時間は片面に約23分程、45回転の12インチ・シングルは片面に約15分程です。どちらもレコード盤のサイズ(30センチ)は同じで、回転数が違うのですが、回転の早い45回転の方が音がいいのです。7インチ(ドーナツ盤)シングルも基本45回転ですが、音の良さはやはり12インチ・シングルの方がいいです。

45回転の12インチシングルは、33回転に比べ高音の再生帯域が1.8倍高くなるので、高音域がきれいに伸びのある音になります。

45回転2枚組のアルバムを解説

それじゃあ、音のいい45回転でアルバムを制作すればいいんじゃない?

はい、そうです。しかし、収録時間が短いので通常のLPの収録時間分の曲を入れるとすると、2枚必要になるのです。

1枚分余計に制作コストもかかるし、聴く方は、1回レコードを交換する必要があります。

そうまでして、実際に制作されたのが45回転2枚組のこのアルバムです。

リップ・リグ&パニックと言うイギリスのバンドのアルバムです。帯の上に「45回転2枚組」と記載がありますね。1982年にリリースされています。

実際に聴いてみると、音の迫力、音圧、うねりが桁違いに凄いです。フリー・ジャズとファンクとパンクの衝動がごちゃまぜになった異形の音楽ですが、そのとんでもいエネルギーがビシバシ伝わって来ます。

このバンドの目指す音を再現するには、通常の33回転アルバムでは難しかったのでしょう。

45回転2枚組アルバムは究極のアナログ・アルバム!

この「I AM COLD」は、後日改めて、33回転の通常アルバムでリリースされています。又、リマスター版CDでも発売れています。(うには、どちらも未聴です)。

通常のアルバムやCDで1枚で通して聴くと、「I AM COLD」の世界観が分かりやすいのかもしれませんが、それを犠牲にしても45回転2枚組で聴く価値のある音だと思います。

個人的には、トータル・アルバムで45回転2枚組は、音質的に最高のアナログ・フォーマットだと思います。中古レコードで見かけたら、ジャンルに関わらず、ぜひ買ってみて聴いて下さい!

ちなみに、株式会社ステレオサウンドと言う会社が、オフコースの名盤「We are」と「over」を45回転2枚組アナログレコードで再発しています。もちろんオリジナル・マスターテープを使用しデジタル機材を一切通さない、正真正銘のアナログ盤です。どちらも税込9,900円です。

最後に中古レコードが好きになる漫画を紹介。

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『古いレコードもスピーカー越しに時代を飛び越えた気がしない?』(3話目の「GET BACK」から引用)。そーなんです。

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この本のサイズは7インチシングル盤と同じサイズなんです。↓ ね。

読んだ後、やっぱり音楽っていい!と思います。

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