「本人歌唱」の記載があるCDを知ってますか?演歌やニューミュージックなどに多く、高速道路のSAなどで時々みかける、あのCDです。
買うには何故か勇気がいります。今回は、本人歌唱CDについて迫ります!
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本人歌唱CDを買ってみました!(ブックオフで)
しばたはつみの本人歌唱CDです。しばたはつみは演歌系の歌手のイメージがありますが、昔から「和もの」としてDJの間では、知られていました。
うにも、アナログ・レコードを数枚持っています。さて、このCDを見て気になるのは、やはり「本人歌唱」の記載です。
このシリーズ(?)の売りなのでしょうが、わざわざ本人歌唱と言わなければならない理由があるのでしょうか?
逆に、本人じゃない人が歌っているCDもある、と言う事でしょうか。(カバーとか)。他のCDも見てみましょう。
高田みづえの「本人歌唱」CDです。
右上のデザインとその下に歌手名が縦書きで記載さているのは、しばたはつみはのCDと同じです。
ケースの背の部分には「本人歌唱」の記載があります。
もう一つ気になるのは、どちらもジャケットのデザインが素っ気ない事です。よく言えばシンプルですが。今回は買いませんでしたが、他の歌手(三波春夫、田端義夫など)も同じでした。
誰が何のために、この本人歌唱シリーズを企画、販売しているのか?
まず、しばたはつみのCDは、日本コロムビアが販売元で、高田みづえのCDは企画・制作がテイチクエンタテインメントと記載されています。
販売元はいずれも同じ会社ですが、聞いたことがない会社です。
違うレコード会社が同じコンセプト(本人歌唱)で、それぞれの歌手のCDを制作する事は、他には例がないように思います。(レコード会社を移籍をした歌手のベスト盤を、レコード会社の垣根を超えて出すケースはありますが)。
販売元の会社は、ホームページを見ると、演歌やポップス、オールディーズなどのベスト盤を主に販売しているようです。
しばたはつみも高田みづえも、それぞれのレコード会社から正式なベストアルバムが出ており、販売も自社で行われているのにも関わらず、なぜこのような買うには勇気がいる(あくまで個人的見解です)CDを出す必要があるのでしょうか。
一つの想像(妄想)
例えば、100円ショップの運営会社が独自に企画した鍋を、買い取りで複数の製造会社に依頼して大量発注する、とします。
コストを抑えるために、形、材質、色などをシンプルにしながらも、消費者が喜ぶデザインを考えます。
そして、当然100円で販売して利益を出すために、大量に売ります。その為に、販路を自社店舗だけでなく、ネット上の店舗や、ホームセンターや高速道路のSAなど、様々な場所に設定します。
100円ショップを本人歌唱CDの販売会社、製造会社をレコード会社、商品をCDと置き換えると、なんとなく全体像が見えてくるような気がします。
つまり、レコード会社主導ではなく、販売会社会社が主導で企画し、レコード会社に大量発注して買い取る。
買い取りだから、レコード会社には事前に売り上げが入る。大量生産だから、安くなり、色んな所で売らなければいけない。
はい、あくまで、勝手な想像です。
ネットで色々調べていると、アスクル(事務用品の通販でお馴染み)のネット販売で、本人歌唱CDの販売会社が扱う、青春歌謡曲のベスト盤のCDが売られていました。
CD-Rじゃなくて、青春歌謡曲のCD。念のため。何故アスクル?答えは大量に売るための販路の一つ、ではないでしょうか。
こう考えを進めていくと、本人歌唱CDのデザインがシンプルな事や、収録曲が少ない事(コストダウン)、そして「本人歌唱」と記載する事で品質を保証する(消費者が喜ぶ)、大量に売る為に様々な場所に販路を求める理由が、理解できるような気がします。
このことが逆に、(音楽好きな人から見ると)怪しげなCDとして見られる原因なのではないでしょうか。もちろん、本当に本人が歌っていて音質もちゃんとしているのは、今回の2枚のCDで確認済みですが。
あくまで、勝手な想像です。
追記:しばたはつみのCDには「シンガー・レディー」が収録されています!和ものクラシックです。
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