サブスク全盛の今、曲自体の音の良し悪しは、余り意識されなくなりました。音楽がデジタルになり「ひどい音」とか「しょぼい音」がなくなったからでしょうか。
アナログレコードでは、いま一つの音もありますが、逆にもの凄い音もあるんです。
で、その音に出会える確率の高いのが、シングル盤です。
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45回転シングル盤(ドーナツ盤)のもの凄い音はこれ!
小比類巻かほるのヒット曲「Hold On Me」です。このシングル盤のイントロのスネアドラムの音がもの凄いです。落雷のようです。
ほんの一瞬の音なのですが、この後に畳み掛けるようにヴォーカルが入り、一気に聴かせます。曲全体のベースとドラムのグルーヴ、ブラスセクションも生き生きとして生命力を感じます。
ミュージシャン、スタジオ・エンジニア、スタジオそのも、そしてレコーディング・エンジニア
の力が結集した作品だと思いますね。
45回転シングルはLP(33回転)より、情報量が多く高速回転するので、高音質だと言われています。
12インチのシングル盤のもの凄い音はこれ!
トンプソン・ツインズの来日記念12インチシングルです。帯にはミニ・アルバムと記載されています。
ヒットした、「ドクター!・ドクター!」と「ホールド・ミー・ナウ」のロング・バージョンが収録されています。「ホールド・ミー・ナウ」の12インチのシングルと⑦インチのシングル盤を比較してみました。
シングル盤の「ホールド・ミー・ナウ」も
音がいいのですが、12インチシングルの間奏のシンセサイザーのアルペジオの音が、もの凄いです。
この曲の空間に引き込まれていくような、錯覚を感じる程です。
12インチシングルの方が音の隙間が多く、その分それぞれのサウンドが空間的に広がっていく感じです。
ロング・バージョンなので、単純比較はできませんが、曲の構成、サウンドは大きくかわっていませんので、OKでしょう。
まとめ
もの凄い音の正体は、おそらく音と音の間にある隙間だと思います。その隙間に、例えば、ドラムの余韻とかが入り込み、その音を際立たせているような気がします。デジタルの場合、この隙間がない、あるいは少ないのです。
忙しい世の中ですが、同じ曲を、LP、ドーナツ盤、12インチシングル、CD、配信と聴き比べてみても、面白いと思います。えっ?そんなに暇じゃない、そーですか。夏休みの自由研究にどうぞ。
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