新品のレコードは全然気にする必要がないのですが、中古レコードを買い続けていくと、直接レコードジャケットにレコードが入っていたりする事があります。
このままの状態ですと、レコードが痛みますので保護用の袋が必要です。
そこで今回は、中古レコードを末長く保存する為の必需品「内袋」について分かりやすく解説します。
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内袋の役割
例えると、くつ下ですかね。

靴を履く、脱ぐ(レコードをジャケットから出し入れする)際に足(レコード盤)を靴(ジャケット)から守る感じです。
素足でローファーはおしゃれなんですが、真夏は汗による水虫、スレによる傷など、足にダメージがかかります。
足もレコードも同じです。
内袋のないレコードは、素足で革靴だと思って下さい。
内袋の種類
内袋はインナースリーブとも呼ばれ、ポリ製の物と紙製の2種類あります。


どちらも、レコードをキズや静電気、湿度などから守るのは同じです。
中古レコード、特に12インチシングルは、内袋がなく直接レコードジャケットに入れられている物がありますが、そのままではレコードを傷つけてしますので、必ず内袋にいれましょう。
では、ポリ製と紙製どちらがいいのでしょうか?
ポリ製内袋のメリットとデメリット
ポリ製のメリットは軽くて、出し入れが楽な事です。

そして安い!と言う事です。
なので、うにはポリ製の内袋を多く使っています。
レコードが増えてくると、内袋1枚の単価の差が徐々に効いてきますよね。
取りあえずレコードを保護するなら、ポリ製でいいと思います。
デメリットは、何と言っても「ビニ焼け」です。
ポリ製の内袋には、静電気防止や防湿などのために、添加剤が含まれていて、レコードをそのまま数年間ポリ製の内袋に入れたままにすると、添加剤が浮き出て、レコードの盤面に付着します。
盤が白濁した状態になり、ノイズが発生します。
そうなると、元には戻りません…
見た目も良くなく、価値が一気に下がります。
紙製内袋のメリットとデメリット
紙製の内袋のメリットは、ポリ製より防湿、静電気防止に優れ、何と言ってもビニ焼けがない事です。

デメリットは紙製なので、破れると言う事と、出し入れの際、わずかに盤面が擦れる事です。
この擦れは、音質には問題無いのですが、頻繁に出し入れすると、レコードにダメージがかかります。
デメリットは1枚の単価が高い!事です。
究極の紙製内袋
実は、紙製内袋にはもう一種類あって、紙は紙でも「グラシン紙」と言う高級な紙を使用した内袋で、究極の紙製内袋と呼ばれています。

グラシン紙はトレーシングペーパーやクッキングシート、薬包紙などに使われる高級紙で、静電気が発生しにくく、防湿性、防カビ性に優れています。
これなら完璧なのですが、当然値段が超高いのです。
ですので、1枚10万超えの貴重な中古レコードに使うなど、限定して使用した方がいいのではないでしょうか。
結局、どうすればいいのか?
「俺はコレクター王になる!」と決めている人は、最初からグラシン紙の内袋でOKだと思います。
コレクションが5千枚になってから、ポリ製の内袋を紙製内袋に交換するよりは、始めからそうした方がいいでしょう。
それ以外の方は、取りあえずポリ製の内袋に入れて、少し貴重だと思うレコードを紙製内袋に後で入れ替えましょう。
そして、万が一、自分のコレクションに10万超えのコレクションが加わった時、グラシン紙の内袋を使ってみてはいかがでしょうか。
最後に、ビニ焼け防止策
レコードを定期的にポリ製内袋から出して空気に触れさせ、内袋を交換する、これしかないと思います。

中古レコード購入時に付属するポリ製内袋は、念の為交換した方がいいでしょう。
但し、オリジナルの内袋(カンパニー・スリーブなど)そのまま残して下さい。
「中古レコードの付属品は大事だよ」にも書いてますので、参考にして下さい。
おわり!
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