音楽の好みは人それぞれなので、大きなお世話なのですが、今回は騙されたと思って聴いてみて欲しいCDを紹介します。それは、MTVの名物企画「アンプラグド・シリーズ」です。
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アンプラグド（UNPLUGGED）って何？
その前に、MTVについて説明を。
MTVは1981年に開局したアメリカの音楽専門のケーブルチャンネルです。
写真のTシャツのロゴマークを見たことはありませんか？
1980年代から90年代にかけて、ロック、ソウル、ダンスミュージックなどのプロモーションビデオを24時間流し、若者たちから圧倒的な支持を受けました。うにも、その若者の一人でした。
マドンナやカルチャー・クラブ、デュラン・デュランなどのミュージック・ビデオを見てました。
そのMTVが企画をしたのが、アンプラグドのライブです。
アンプラグドとは、電気を使わない楽器を使って演奏する事です。
つまり、アコースティックの生演奏と言う事になります。
普段はエレキギターを大音響で演奏しているロックバンドが、アコースティック・ギターで演奏したら、どうなるか？
多分、そんな感じでこの企画がスタートしたのだと思います。
企画は大当たりしました。普段はロックを聴かない人達にも、アンプラグドのライブは大受けしたのです。
アコースティックの生演奏なので、当然ごまかしは効きません。バックの演奏陣は高い技術が必要です。そして、ヴォーカルは演奏陣以上に実力が要求されます。
本物の音楽にはジャンルは関係ありません。多分、そこに多くの人達が惹かれたのだと思います。今回お勧めする理由もそこです。
アンプラグドと言えば、エリック・クラプトン
このアルバムは全米1位になり、グラミー賞も受賞しています。
自らのルーツである、ブルースを基調とした曲が多いのですが、大ヒットした「ティーアーズ・イン・ヘブン」や「いとしのレイラ」が収録されているので、聴きやすい構成になっています。
これをきっかけに、MTVのアンプラグド・シリーズが大きく認知されるようになりました。
ロッド・スチュアートを聴いた事がない、知らない人にぜひ！
エリック・クラプトンと並び活動歴が長く、ロック界最高峰に位置するヴォーカリスト、ロッド・スチュアートはアンプラグドでも最高です。
７０年代の名曲を中心に、アレンジは落ち着いてはいますが、ロッドの熱いパフォーマンスがとにかく凄い！
スペシャル・ゲストとして、ロン・ウッドが参加した事も話題になりました。
90年代前半を代表する歌姫マライア・キャリー初の本格的なライブアルバム
マライア・キャリーを知らない、聴いた事がない人も、「恋人たちのクリスマス」は聴いた事があると思います。
80年代を席巻したマドンナと入れ替わるように、90年代前半のポップ、ソウルミュージックのチャートを駆け抜けたマライア。
意外な事に2枚のアルバムをリリースした後も、本格的なライブツアーは行われず、このアンプラグドのライブが初めての公式なライブになりました。
1曲目「EMOTIONS」の７オクターブの歌声は必聴です。
普段、全くヒップホップなんて聴かない人にはコレです。JAY-Z。
ザ・ルーツの生演奏をバックにラップするJAY-Z。
このアルバムでは、ストリングスや口スクラッチ（レコードのスクラッチの音を口で再現）を交えて、リラックスしたパフォーマンスが楽しめます。
アルバムの冒頭「IZZO(H.O.V.A)」で、自分のショーの前説を自分でやり、そこからジャクソン５ネタの曲で観客を沸かせる辺りは、TVの公開生放送のノリで面白いです。
まとめ
アンプラグドのライブでは、普段の装飾された音はアコースティックの生演奏に置き換えられ、よりシンプルになり、その分ハッキリとアーティストの魅力を表現します。
今回紹介した4枚のアルバムは、エレキギターの大きい音や打ち込みの音、騒がしい音楽は苦手、そう言う人にも聴いて欲しくて選びました。新しい音楽の扉が開きますように！
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