映画「パリ タクシー」過去と今を繋ぐ音楽

映画

アナログ生活のうにとしては、これはぜひ、劇場で観てほしい映画ですね。で、やっぱり音楽が気になります。詳細は他のレヴューを参考にしてもらい、今回は音楽と人生について。おー!
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人生を彩る音楽の魔法

学生時代によく聴いた曲を偶然聴いた瞬間、あの頃の記憶を、鮮やかに思い出した事ってないですか?
その逆に、自分にとって特別な場所に行ったり写真を見た時、よく聴いた曲を思い出したことはないですか?

この映画では、92歳のマドレーヌがタクシーの窓越しに、自分が生まれ育ったパリの風景を見る時に、エタ・ジェイムズの「At Last」やダイナ・ワシントンの「This Bitter Earth」、「On The Sunny Side of The Street」が流れてきます。そして、10代だった頃の自分を色鮮やかに思い出すのです。

タクシーの車内BGMではなく、マドレーヌ自身の記憶の中で音楽が流れている演出ですね。想像を絶するような過酷な人生を送ってきたマドレーヌが、自分の人生を振り返る時、時間と場所と音楽が混ざり合い、心穏やかな気持ちになっていく。

音楽のある生活

映画の中で、タクシー運転手のシャルルが、1950年代の男尊女卑の暗い時代はごめんだね、みたいな事を言うのですが、マドレーヌは、「でもそこら中でジャズが流れていた」と応えるのです。いいシーンです。

色々な問題が山積みの毎日、でもそこに音楽があれば、時間が経過した時、あの時の自分を思い出してそれを肯定できる日が来るんじゃないか、とコーヒーの粉を台所にぶちまけてしまったうには、そう思うのでした。

おわり!

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